同棲相手の理不尽な要求・抑圧に耐えられずに別れを切り出した女性が、婚約破棄を理由に1000万円を請求する訴訟を提起され、40万円の支払で和解した事例

事案の概要

交際相手の男性と同棲を開始したところ、給料などを全て取り上げられたうえ、言葉の暴力を日々浴びせられる状況に耐えられず、同棲を解消したところ、婚約破棄を理由に弁護士から慰謝料を請求する内容証明郵便が届き、対応を相談するために来所。慰謝料請求に関する交渉の代理人として受任。

請求した、された

された

請求者

20代女性

被請求者

40代男性

婚約・内縁の状況

両親・友人・職場への紹介はあったが、結婚式に向けた準備などは一切していなかったが、結婚したい意思表示自体はあった。

婚約破棄の経緯

給料などを全て取り上げられたうえ、言葉の暴力を日々浴びせられ、いうことを聞かなければ生活できないような状況に耐えられず、家を出た。

解決に至る経緯

双方とも代理人が付き、交渉を行ったが、見解の対立が大きく、示談は不成立。改めて訴訟提起されたため、訴訟において婚約が成立していないこと、不当破棄ではないことなどを主張立証した。双方とも証拠が不十分というところがあり、裁判所からの強い和解勧奨もあったことから、双方代理人が依頼者を説得し、和解への道を探った結果、最終的に40万円を支払うこと、今後一切接触しないことを取り決めて裁判上の和解が成立。

請求額

1000万円

解決内容

40万円

解決までの期間

1年8か月

所感

感情的な対立が激しく、訴訟前の段階では全く合意することができませんでした。訴訟において双方とも主張立証を尽くす中で、双方ともが自分の強みと弱みを正確に認識できたことにより、和解の機運が高まったように思います。初めは一切払う気がないと言っていた依頼者の方も、時間が経つことで早期解決の為にはいくらか払ってもよいと考えるようになった点も、和解できた一因となったと思います。また、判決とは違い、和解という方法を取ることにより、接触禁止や秘密保持などの義務をお互いに課す形での解決ができ、依頼者の方も納得できる結果になったと思います。ある意味、時間をかけて訴訟をしたからこそ得られた解決ではないかと思います。

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